[369] ヤフー「eコマース革命宣言」

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現役店長に訊く、人気インターネットショップの秘訣
(2013/10/10)
第369回 ヤフー「eコマース革命宣言」
1,941 部
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□□□
□□  ご挨拶

こんにちは!
いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。
初めてのみなさま、数あるメールマガジンの中から選んでくださり、
ありがとうございます。

本メールマガジンは、バックナンバーも公開しておりますので、
ぜひご覧ください。
https://ten.surv.co.jp/


気がつけば、前回配信してから約半年。
楽しみに待っていてくださっている皆さま、なかなか発行できず、
申し訳ありません。

本メールマガジンは、ネットショップの店長さん(または代表の方)
にインタビューし、編集し、それをまた店長さんに校正していただく、
といった流れで発行しています。

そして現在、インタビュー先を、

・他薦(読者の方や知人から紹介いただいて)
・自薦(店長さんから連絡いただいて)

に限定している関係で、他薦も自薦も無い場合は、インタビュー
できないので、メルマガの発行もできない、という状況です。

楽しみに待っていてくださっている皆さまには、たいへん申し訳ない
のですが、ご理解いただけましたら幸いです。

■■■
■■  ヤフー「eコマース革命宣言」

ご存知の方も多いと思われますが、2013年10月7日、ヤフー株式会社が、

eコマース革命宣言
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
と題して、Yahoo!ショッピングとヤフオク!について、衝撃的な発表
をしました。

・買い物革命、始動! - Yahoo! JAPAN(2013年10月7日)
http://recommend.yahoo.co.jp/ec/

・Yahoo!ショッピングは「激変」します! eコマース革命、始動!
・初期費用無料
・毎月の固定費無料
・売上げロイヤルティ無料
http://topics.shopping.yahoo.co.jp/promotion/free/

・Yahoo! JAPAN、eコマース事業における新戦略を発表
「Yahoo!ショッピング」「ヤフオク!」のストア出店料を無料に
個人の出店も可能にし、自由なECで新たなビジネスチャンスの創出へ
(2013年10月7日)
http://pr.yahoo.co.jp/release/2013/1007a.html


そこで今回は、インタビューの代わりと言っては何ですが、この
話題も含めて、今の日本のネットショップを俯瞰し、今後について
も触れてみたいと思います。

■■■
■■  ネットショップの今

・Amazonの日本売上高が判明 12年は78億ドル
(ITmedia 2013年02月19日)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1302/19/news115.html

2012年末のドル円換算で、約6,766億円。
「Amazon出品(出店)サービス」等を含めた流通総額は、その2倍位
とのことですので、1兆3,500億円位でしょうか。


・楽天の12年国内EC流通総額 1兆4,460億円
(楽天2012年度通期及び第4四半期スライド資料 2013年2月14日)
http://corp.rakuten.co.jp/investors/documents/results/file/12Q4PPTJ.pdf

上記の楽天資料では、2012年の国内オンライン小売市場は5兆円位
と前提されていますので、それに基づくと、Amazonと楽天の2社で、
国内EC流通の50%以上のシェアと言えるでしょう。
まさに2強です。


同じ資料に、ヤフーの市場シェアが、6.2%と記されています。
この数字が、Yahoo!ショッピングの流通総額だけか、ヤフオク!も
含むのかは不明ですが、いずれにしても、2強には大きく水をあけ
られていたようです。

また、2010年・2011年と比べて、どんどんシェアが下がっています。
ユーザーの立場から見た実感としても、活気が無かったですよね。


「買い物革命、始動!」の動画の前半で、ヤフーの孫会長が、『場』
について語っておられますが、今回、ヤフーとしては、Yahoo!ショ
ッピングやヤフオク!の『場』の力を一気に挽回するために、大き
な勝負に出た、ということのようです。


そして、上記の発表の2日後、下記の発表がありました。

・「Yahoo!ショッピング」「ヤフオク!」への新規出店希望が爆増
Yahoo! JAPANの新戦略「eコマース革命」発表で数百倍にも
わずか一日で「Yahoo!ショッピング」:ストア10,000件、
個人16,000件(2013年10月9日)
http://pr.yahoo.co.jp/release/2013/1009a.html


凄まじい数ですね!

想像ですが、おそらくこのストアのほとんどは、既存のネットショ
ップ(楽天市場出店・独自ドメイン)と思われます。

これまでネットで何も販売していなかった会社が、こんなに素早く
申し込みするとは考えにくいからです。

■■■
■■  ネットショップのこれから

楽天には、「楽天ポイント」という、強力なツールがあります。
そのパワーは、リアル店舗で使うクレジットカードにまで影響を
及ぼしつつあります。

Amazonには、「送料無料」(一部を除く)や「リコメンド」という、
これまた強力なツールがあります。
シンプルな「自動販売機」的な操作性や、「しつこすぎない」メール
も、慣れたユーザーには好評です。

そしてヤフーには、「ポータルサイト」と「Tポイント」という、
2つの強力なツールがあります。
そして今回の、eコマース革命宣言です。


なので、どこかが衰退するというよりは、顧客層も微妙に異なる
ようですから、しばらくは3強が競ってどんどん拡大して行く、
という流れになると思われます。

逆に言うと、「買い物かご」で販売できる商材を扱っているショップ
で、この3強すべてを無視するというのは、さすがに厳しくなって
くるのではないでしょうか。


弊社では、ネットショップ開店(既存ではなく新規)の相談を受け
た際、2008年頃からは、

(a) 楽天市場の「買い物かご」で販売可能な商材なら、まずは楽天
に出店しましょう。
『楽天税』は高いですけど、そこに『人』がいるのですから。
独自ドメインのショップは、それが軌道に乗ってから。

(b) バーコードを付けられる商材だったら、Amazonで売る手もあり
ます。
楽天市場に比べたら、手間はほとんどかかりませんから。

(c) 楽天市場やAmazonで販売するのが難しい商材でしたら、最初
から独自ドメインショップで行きましょう。
そういう商材は、弊社が得意ですし。

と、お話していたのですが、

これからは、

(a)' 新規開店はもちろん、既存のネットショップがあったとしても、
Yahoo!ショッピングの「買い物かご」で販売可能な商材なら、
Yahoo!ショッピングに出店しましょう。
固定費は0ですし、そこに『人』もいるのですから。
それに、既存店への誘客も可能です。

(b)' バーコードを付けられる商材だったら、Amazonで売る手もあり
ます。
Yahoo!ショッピングに比べたら、手間はほとんどかかりません
から。

(c)' Yahoo!ショッピングが順調で、且つ、スタッフに余裕があれ
ば、楽天市場にも出店しましょう。
『楽天税』は高いですけど、楽天市場のいろいろな施策は、
勉強になりますから。

(d)' Yahoo!ショッピングや楽天市場やAmazonで販売するのが難しい
商材でしたら、最初から独自ドメインショップで行きましょう。
そういう商材は、弊社が得意ですし。

といったところです。

■■■
■■  今、ネットショップで売れているもの

最後に、参考までに、2013年上半期に売れたものランキングのURLを、
お伝えします。

・2013年楽天上半期ランキング
http://ranking.rakuten.co.jp/halfterm/

・Amazon.co.jp 2013年上半期で一番売れた商品は?
http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html?ie=UTF8&docId=3077707126


ジャンル(カテゴリ)にもよりますが、ランキングに出てくるのは、
ほとんどが「よく見かけるもの」や「どこかで見たことがあるもの」。

きっと、ネットのあちこちで、知らず知らずのうちに、すり込まれ
ているのでしょう。
広報や広告も頑張っている、ということですね。

■■■
■■  インタビューに応じてくださるショップ募集

最初でお知らせの通り、このメルマガの発行は、ネットショップの
自薦他薦があって、はじめて可能となります。


●他薦

・私のお気に入りのこのショップ、ぜひインタビューして!
・このショップの店長、面白いですよ♪
・うちがお付き合いしているこのショップ、イチオシです!

などなど、あなたのお知り合いのショップを、ぜひ
こちら↓から、ご推薦ください。
https://www.surv.co.jp/reception/fm-surv-q.html

推薦があれば、弊社から改めて、直接、先様へ、インタビューの
お願いをいたします。

なお、その際、「○○様のご紹介でメールさせていただきました」
といった感じで、先様に、推薦者(つまりあなた)のお名前を伝え
ますので、ご承知おき願います。

もちろん、メルマガには推薦者のお名前は載せませんでの、ご安心
ください。


●自薦

これまでのインタビューで最も少ないのが、自薦なのですが、
逆に、自薦のところほど、その後の売上の伸びは凄かったりします。

言葉はちょっと悪いですが、

「自店(自社)のPRのために、このメルマガをうまく利用する」

ぐらいの積極的な方が伸びやすい、と言えるかもしれません。


これまでも、そしてこれからも、基本的には、読者の方に、
自薦か他薦かは、一切公表しませんので、どうぞお気軽に、
こちら↓からご連絡ください。
https://www.surv.co.jp/reception/fm-surv-q.html

■■■
■■  実店舗の集客にインターネットを役立てている会社もOK!

バックナンバーをご覧いただくとわかるように、
https://ten.surv.co.jp/

最近のインタビューには、インターネットで売買を行う、いわゆる
ネットショップだけでなく、実店舗の集客にインターネットを
役立てている会社も、数多く登場いただいております。

実店舗の集客でも、各社、様々な工夫と試行錯誤を繰り返しておられ、
それもまた読者の皆さまの参考になると思われるからです。

他薦・自薦とも募集していますので、ぜひご連絡いただけたら幸い
です。

□□□
□□  編集後記

最後まで目を通していただき、誠にありがとうございます。

不定期発行で、ご迷惑をおかけしますが、自薦他薦がある限り、
しっかりと続けていく所存ですので、今後ともどうぞよろしくお願い
いたします。

(後略)

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  • 他薦(読者の方や知人から紹介いただいて)
  • 自薦(店長さんの方から連絡いただいて)
があった場合のみ、発行させていただくことになりました。

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  • このショップの店長、面白いですよ♪
  • うちがお付き合いしているこのショップ、イチオシです!
  • うちのお店にもインタビューして
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