コラボレーション＋インターネット - 現役店長に訊く、人気インターネットショップの秘訣

　　現役店長に訊く、人気インターネットショップの秘訣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2002/06/18)
　　第25回　コラボレーション＋インターネット

　　　　　　～ カツラのWith 様 ～
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□□　　ご挨拶
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みなさま、こんにちは。

「カツラのWith」様のお話も、いよいよ最終回。
２回に渡り新しいビジネスの仕組みを教えていただきましたが、今回はその
裏側です。
それでは、一緒に教わりましょう。

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■■　　基礎データ
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【店名】 カツラのWith
【住所】 福岡県福岡市南区塩原4-11-18　赤木ビル307号
【ＵＲＬ】 http://www.katurawith.com/
【主な取扱商品】 オーダーメイドかつら
【オープン】 2001年2月ホームページでの受付開始、2002年1月法人設立

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■■　　そこまで言って大丈夫？運営の裏側
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｜「With誕生物語」によると３者が関わっていたようですが、現在も３者が
｜何らかの形で役割分担している？
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ひとりがヘアショップへの技術指導や中国工場とのやりとりを担当しています。

もうひとりは、全体を見ながらサービス提供のあり方を企画をしています。

そして、私は、ホームページの管理人をやりながら宣伝や実際のお客様のメー
ル対応やヘアショップの統括を行っております。

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｜同じ事務所で？
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遠いところにスタッフが住んでいるので、定期的にネット上でボイスチャット
を使って話し合っております。

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｜ボイスチャットとはスゴイ！
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｜カツラについての専門知識や技術向上講習会運営の役割は貴店？
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Withの仕事です。
各ヘアショップの美容師さん・理容師さんにばらばらに起こった事項について、
その対応事例を共有化するよう図っています。また、定期的に技術向上講習会
等を開催し、実際に寄り集まって話し合いを行い、少しでもお客様対応に生か
せるようしています。

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｜「カツラを取り扱うWith(ウィズ)は、あみネットより独立し、有限会社ウィ
｜ズとなりました。」とありますが、その経緯は？
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もともとあみネットの中のひとつのショップ（他にも糖尿病のお茶等を代行販
売しています）だったのですが、カツラ専門会社を３者共同で設立し独立化し
ました。

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｜電子商店は単独決算？単独の場合、単年度黒字？
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独自決算です（というか実店舗がありません）。
微々たるものですが、一応黒字です。オーダーメイドなので、在庫がありませ
ん。

　

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■■　　店長のホンネ
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｜「管理人のひとりごと」は面白いのですが、更新頻度は？
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思いついたときです。心に残る出来事があったときですね。
お客様とのやりとりでうれしいことがあったときとか、トラブルがおこったと
きとかです。完全不定期です。一ヶ月に２回くらいでしょうか。

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｜貴店を開いて、良かった点、悪かった点は何？
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やっぱり、お客様がめちゃくちゃ喜んでくれることです。
「少し、前向きに生きていこうと思います」と書いてあるメールを受け取った
ときなどは、やっていて良かったとしみじみ思いました。

仕事はお金だけでなく心の満足も大きなウェイトをしめていると思います。
人に喜ばれる仕事ができて、しかも食べていける（まだまだ他と比べるとせせ
ら笑いされますが）というのは良い点です。

私は、薄毛関連業界はうさんくさい香りが漂っているように思うので、革新し
ていきたいと思っています。大きな目標に挑戦できるのは良いことですね。

悪かった点はないです。当然、いろいろな問題もおきてきます。不備なところ
があり、対応にてんてこ舞いすることもありますが、前進するのみです。

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｜その他、何か特筆すべきエピソードはありますか？
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リニューアルする前のホームページには、カツラの写真がありませんでした。
お客様からよく実物が見たいと要望されて困っていました。カツラは、いかに
自然に見えるかが勝負なのですが、モデルさんがいなかったのです。

そこで、Withのホームページでカツラのモデルさんを募集しました。
カツラ一個差し上げるので、ヘアスタイルモデルとなって下さいと。
デリケートな商品だし、小さなショップとはいえ一般に公開されるので、
「いるわけないよネ」と心の中では思いながら出してみました。

そうしたら、なんと数人の方の応募があったのです。
世間は広いなとつくづく思いました。 インターネットの威力はすごいなとも
実感しました。また、私達のWithのやることを信じてくれているのだなと思う
とうれしかったです。

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■■　　読者へ一言
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｜これから電子商店を立ち上げようとしている方に対して一言。
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ただ普通のものを、普通に売るだけではだめだと思います。思い入れをもって、
一歩一歩ですね。時間もかかります。
自分がお客だったらこうしてほしいなということをできる限り実現していくこ
とだと思います（私もまだまだ始まったばっかりですが）。

売れる仕組みを独自に構築していくことが必要です。

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｜一般消費者に対して一言。
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薄毛の方は悩んでおります。カツラは、悩み解決のひとつの選択肢と思ってい
ます。カツラは特別のものではありません。メガネや女性のお化粧と一緒だと
思っています。

人間、若くカッコウ良くありたいと望んでいます。その演出をするひとつのツ
ールがカツラだと思います。思うに５歳くらいは若く見えるでしょう。
カツラを使ったご本人様が自信をつけて積極的に生きていけるならなんと役に
立つツールではないですか。

カツラにはまだまだネガティブなイメージが現在あります。
今まではかなり高くて手が届かなかった方も多いと思います。いい商品を維持
可能な手ごろな価格で出して、多くの方に受け入れて頂けたらと思っています。

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□□　　編集後記
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カツラのWith 様、ありがとうございました。

本文にもありましたが、With 様のビジネスは、得意分野が異なる３者の出会い
（コラボレーション）があってこそ。
そしてそれを支えているのがインターネット。

今後、こういった形（コラボレーション＋インターネット）のビジネスがどん
どん誕生し発展してくるのではと強く感じました。