[220] 下着ならではの配慮

現役店長に訊く、人気インターネットショップの秘訣
(2006/05/10)
第220回 下着ならではの配慮
3,772 部
かわいい下着の専門店トリー・キーブラ 様
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

□□□
□□  ご挨拶

みなさま、こんにちは。ご購読いただきまして誠にありがとうございます。
初めてのみなさま、数あるメールマガジンの中から選んでくださり、
ありがとうございます。

お待たせしました!
今回のゲストは、前回に引き続き、
かわいい下着の専門店トリー・キーブラ 様です。

それでは、一緒に教わりましょう。

■■■
■■  基礎データ

【店名】 かわいい下着の専門店トリー・キーブラ
【住所】 岐阜県多治見市小名田町西ヶ洞1-106
【URL】 http://www.keibler.jp/

■■■ 
■■  システム関係(2)

┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|「迷子メールのおしらせ」 http://www.keibler.jp/maigo.htm
|は、ユニークですね。 メルアドの間違いは今でもけっこうある?
└――――――――――――――――――――――――――――――――

お客様からご注文をいただいてから商品をお届けするまでに
メールでのやりとりが基本になるのですが、
メルアドを間違って入力されるお客様はちょくちょくおられます。

そうなると、メールでの連絡ができなくなってしまいますので、
本来であれば、電話で連絡を・・・というところなのですが
トリー・キーブラではよほどのことでない限り
お客様に電話をしておりません。

というのも、扱っている商品が下着なので、
注文したことを家族や周りの人に知られたら恥ずかしいというお客様や、
男性のお客様も多くおられますので、
メールで連絡ができない場合はサイトで告知するという形で
迷子メールのおしらせをはじめました。


┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|具体的な流れは?
└――――――――――――――――――――――――――――――――

迷子メールがあった場合は、
トップページの「今日のトピックス」コーナーと
メルマガでも迷子メールがありますという告知をしています。

おかげさまで、最初にメルアドを間違って入力をされたお客様とも
ほぼ100%連絡がつき、無事に商品をお届けすることができておりま
す。

 

┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|発送についても工夫されているいとか?
└――――――――――――――――――――――――――――――――

商品の性質上という点では発送についても
中身がわからない梱包でお送りすることはもちろん、
発送元も下着ショップであることがわからぬようにサイトとは
違ったロゴでお送りしています。

また、バイヤーは女性ですが、代表が男性なので
男性のお客様には、代表の個人名で送ることもしております。


┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|かわいいイラストが印象的ですが、自社で作成している?
└――――――――――――――――――――――――――――――――

イラスト、ロゴ、サイトデザインについてはすべて自社製作です。

・・・と、現在はさらっと言えるのですが、そうなるまでにはかなり
大変でした。

というのも、実はショップを立ち上げることが決まってから
HP作成ソフトも画像編集ソフト、ドローイングソフトのスキルが
まったくないことに気づいたんですね(笑)。

今、考えると恐ろしくのんきな話なのですが、
そのときは「人間やる気になれば何でもできる」という考えで
深く考えていなかったんです。

でも、そこからが本当に大変でした。
HP作成ソフト、画像編集ソフト、ドローイングソフトの入門書を
買い込んで、食事と睡眠以外の時間はほとんどパソコンに向かって
およそ1ヶ月で最低限のテクニックを覚えました。

今でも練習や勉強を続けていますが、
どのソフトも難しい機能はほとんど使わずに
基本の機能を組み合わせて作成しています。
独自の手法ができるとニヤニヤしたりして楽しみながら作っています。


┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|アウトソーシングは検討しなかった?
└――――――――――――――――――――――――――――――――

外注することは最初から頭にありませんでした。
実は、代表である自分は、以前タレント事務所に所属していて
テレビドラマや舞台、脚本の仕事をしていたんです。

そのときにどうしても埋められない
発注する側とされる側の意向の違いというものがあるんだということを
学びました。

それがいい方に出れば物凄いモノができますし、
どれだけ頑張っても悪い方に出てしまい、
結果的に「・・・」となってしまうこともあります。

そういう経験を踏まえて、サイトであれば
自分がプロデューサーや演出家、脚本家であり、
役者でもいられるのだから、そういった意向の違いを減らせることが
できるのではないかと思ったんです。

そういった理由から、自社製作1本ですべてを考えました。

 

┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|全部自社でできるにこしたことはありませんね。
└――――――――――――――――――――――――――――――――

そういったことではじめたトリー・キーブラですが、
面白いもので、今は、現在の自分と過去の自分との意向の違いで
あれこれと考えることがあります(笑)。

数ヶ月前のページをみて「なんでこんなデザインにしたんだろう」と。
そうやってちょこちょこ修正したりしていると
時間がいくらあっても足りないなあと思います。

月並みですが、なんで1日は24時間しかないんだろうと
真剣に考えたりしますね。


┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|スタッフは専任で何名? 兼任で何名?
└――――――――――――――――――――――――――――――――

バイヤーの神谷と代表の高橋の2名で運営しています。
雑貨やアクセサリーの作家さんと提携して商品開発をすること以外は
全ての業務を2人で行っています。

2人とも「思いついたら即実行」しないと気がすまないタチなので
新しい企画やアイデアを思いついたときはもう大変です。

通常の業務+そのアイデアを実現させるためのあれこれを
急ピッチですすめます。

トリー・キーブラには、新しい企画を「○日後にやろう」
「○月にやろう」という考えはありません。

思いついたら、「今から動く」。これが絶対です。

小回りがきくこと、すぐに動けること。
スタッフの数が少ないからこその利点だと思っています。

□□□
□□  編集「中」記

かわいい下着の専門店トリー・キーブラ 様、ありがとうございました。


> というのも、扱っている商品が下着なので、
> 注文したことを家族や周りの人に知られたら恥ずかしいというお客様や、
> 男性のお客様も多くおられますので、

こういった配慮も、商品によっては重要ですね。
仮に、最初から「顧客は女性」と絞り込んでいたら、考えも及ばなかっ
たことでしょう。
柔軟な発想、心がけたいものです。


この続きは次回(5/17頃発行)とさせていただきます。
お楽しみに!


それから、かわいい下着の専門店トリー・キーブラ 様のご厚意により、
「読者限定サービス」をことづかっていますので、お知らせします。

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ご注文時に、買い物かご画面の備考欄に「インタビューを読んだよ」と
買いていただくとご注文総額より10%OFFとさせていただきます。
(2006/6/30まで。)
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みなさま、ぜひご利用くださいませ。

(後略)

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