[114] 10月収穫の黒豆に、今から予約が殺到

現役店長に訊く、人気インターネットショップの秘訣
(2004/03/17)
第114回 10月収穫の黒豆に、今から予約が殺到
3,666 部
丹波篠山いのうえ黒豆農園 様
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□□  ご挨拶

みなさま、こんにちは。ご購読いただきまして誠にありがとうございます。
初めてのみなさま、数あるメールマガジンの中から選んでくださり、
ありがとうございます。

今回のゲストは、
丹波篠山いのうえ黒豆農園 様。

読者の方(一般消費者)から『ぜひこのお店を取材して!』という依頼を
受けて、実現したものです。
(こういったケースは100回を超えるこのメルマガでも数えるほどしかない
 んですよ。)

それでは、一緒に教わりましょう。

■■■
■■  基礎データ

【会社名】 株式会社井上商店
【店名】 丹波篠山いのうえ黒豆農園
【住所】 兵庫県篠山市池上2番地 黒豆農園前
【URL】 http://www.kuromame.co.jp/


■■■
■■  特徴、優位性

┌―――――――――――――――――――――――――――――――――
|貴店「丹波篠山いのうえ黒豆農園」は、貴社「株式会社井上商店」の
|通信販売部門とのことですね?
└―――――――――――――――――――――――――――――――――
そうです。通信販売部門を始めたのは1997年で、ネット通販を始めたのは
1999年です。

当園は丹波の黒豆発祥の地「丹波篠山」の地元企業として、丹波の黒豆に
特化した会社です。
以前から全国より「お取り寄せ」のご要望が多かったので、通信販売を
始めました。

┌―――――――――――――――――――――――――――――――――
|インターネットショップの前にも通信販売をしていたのですね?
└―――――――――――――――――――――――――――――――――
はい。全国のお客様に「美味しかったので送って下さい!」というお声を
以前からたくさんいただいておりましたので、それではもっとお客様に
分かりやすく、便利にご利用いただくために通信販売という形をとること
にしました。

┌―――――――――――――――――――――――――――――――――
|インターネットショップの開店はいつ? また開店のきっかけは?
└―――――――――――――――――――――――――――――――――
ネットショップは99年の11月ごろに開店しました。
その当時ネットが今ほど普及していなかったと思いますが、早めに始めた
ほうが、ノウハウも早く溜まりますので、売上うんぬんよりも、まずは
実践することに重きを置いて開店しました。

開店当初はそれこそ目も当てられないような実績、そしてサイト構成だっ
たのですが(それは今もですが)、続けることにより次第に分かるように
なって、今ではネット上の有料広告を継続的に行っても、収益が上がる
状態にまでなりました。

┌―――――――――――――――――――――――――――――――――
|東京の麻布十番に、実店舗もあるそうですね?
└―――――――――――――――――――――――――――――――――
そもそも通信販売はお客様の顔を拝見したり、お声を聞くことに限界があ
ります。
当園ではなんとかお客様の声を聞こうと努力をしておりますが、それでも
十分ではないような気がします。

そこで、通販のお客様が多い東京で、その中でも比較的お客様の多く住ま
われている地域にお店を出店することにより、今まで通信販売をご利用い
ただいていたお客様のお声を拾いやすくなりました。

まだ開店後間もないですが、順調に売上も右肩上がりで推移しており、
頻繁にご購入頂けるお客様も増えてきております。
また、テレビ、雑誌等でも取り上げられるようになりました。
出店を決めた理由は、通販とのシナジーです。

 

┌―――――――――――――――――――――――――――――――――
|商品アイテムは、158種!とのことですね?
└―――――――――――――――――――――――――――――――――
今は200近くあると思います。通販ではその中のベスト50を選んで品揃えを
しております。

┌―――――――――――――――――――――――――――――――――
|一口に黒大豆といっても、いろいろ種類があるんですね?
|また、土地によって、大きさも味も違うとか?
└―――――――――――――――――――――――――――――――――
黒豆で有名なのは、「丹波の黒豆」と「北海道の黒豆」があります。
北海道の黒豆は十勝黒とか光黒と呼ばれているもので、比較的安価です。
丹波の黒豆とは品種が違います。

北海道の黒豆がどのように作られるのかはよく知りませんが、丹波の黒豆
はほとんど手作業で栽培せねばならず、多大な手間と時間がかかります。
それが高級品である理由の一つです。

丹波の黒豆は当園のある「丹波篠山」が発祥です。
今では岡山県、香川県、兵庫の丹波以外の地域でもつくられていますが、
「種」は気候風土の関係で丹波篠山でしかできません。

また、丹波以外の新興産地で作られた黒豆は、丹波篠山産のものより少し
安いですので、黒豆を扱う多くの会社が新興産地の黒豆を原材料にした
加工商品を「丹波の黒豆」として販売するようになりました。

そのような状況で、価格の高い丹波篠山産の黒豆が売れなくなり、隣近所
の農家さんが困っていましたので、それを何とかしようと、当園では丹波
篠山産の黒豆のみを使って、加工食品を販売しております。

┌―――――――――――――――――――――――――――――――――
|最近の売れ筋商品、お勧め商品、目玉商品は?
└―――――――――――――――――――――――――――――――――
今よく売れている商品は「井関さんちの黒豆だけで作ったお茶」です。
http://www.kuromame.co.jp/main_shopping_cart/x-kuromame-cha_teabag.htm

当園の商品はほとんどが「他店よりおいしい!」といっていただけますが、
その中でもこの商品が一番そういったお声を頂ける商品です。
またこの商品は健康雑誌等にも多く取り上げられます。
「体調がよくなった!」といったお声も多くいただく商品です。

 

┌―――――――――――――――――――――――――――――――――
|「黒大豆若莢(黒大豆枝豆)」は、もう、2004年10月の予約受付けが
|始まっているのですね?
└―――――――――――――――――――――――――――――――――
黒豆の枝豆は毎年10月中旬にしか収穫できない希少な農産物で、味、大き
さともに普通の枝豆とは比べ物になりません。また最近では、早生(わせ)
といって、普通の枝豆と同時期の夏に収穫できる黒豆の枝豆が出回ってお
りますが、もちろん味は雲泥の差です。

本物は10月収穫なのに、なぜわざわざ品種改良してまで夏に収穫して、
普通の枝豆と同時期に販売しようとするのでしょうか?
確かに枝豆の需要は夏に多いと思いますが、やはり旬に食べるのが一番
美味しいのです。

流通業者が考えそうなことです。そんなん食べて、「黒豆の枝豆はこんな
もんか!」って思われたらたまりません。
そこで、お客様が黒豆の枝豆に興味を持ったその時に、当園のサイトを
訪れて、黒豆の枝豆の旬は10月であるということを知っていただき、かつ
その場でご予約いただけるように、年中受け付けるようにしました。

また、黒豆の枝豆は生ものですので、鮮度が命です。そこで当園では、
お客様に最高においしく召し上がれる状態でお届けできる仕組みを作りま
した。この仕組みは他社ではマネできないと思います。

私も試しに黒豆の枝豆を販売している他社から毎年購入していますが、
毎年絶対負けない自信をさらに深めます。
一度当園でご購入いただいたお客様は、他社で買ったとしても、必ず当園
に帰ってきます。

ちなみに、数に限度がございますので、そのうちリピートのお客様のみで
限界となるかと思いますので、ネットでの公開販売を中止するかもしれま
せん。(すでに当園のカタログには載せていません)
http://www.kuromame.co.jp/main_shopping_cart/kuromame-edamame.htm

 

■■■
■■  システム関係

┌―――――――――――――――――――――――――――――――――
|フォームメールのCGIや、「買い物かご」システムは、店長ご自身が
|製作したのですか?
└―――――――――――――――――――――――――――――――――
そうです。といってもそのへんに詳しい友人に根掘り葉掘り聞きながら
ですが。

┌―――――――――――――――――――――――――――――――――
|注文方法には、はがき注文用紙、FAX、電話(フリーダイアル)、
|インターネットと4種類ありますが、多いのはどれ? 少ないのは?
└―――――――――――――――――――――――――――――――――
今は電話が一番多いと思います。サイトを見て電話される方が多いです。
どうも当園のサイトに訪れる方は、ネットで買い物をあまりしたことが
ない方が多いみたいです。

はじめはユーザビリティの問題かと思い、悩みましたが(それもあります
が)、お客様に聞くと、電話のほうが慣れているという方が多いようです。

通販には慣れているが、ネット通販には慣れていないということでしょう
か。

□□□
□□  編集「中」記

丹波篠山いのうえ黒豆農園 様、ありがとうございました。
商品への自信がビシバシ伝わって来ました!


ちなみに読者の方から寄せられた推薦文は以下のとりです。(一部抜粋)


> "丹波篠山の黒豆だけの専門店"なんですが、とにかく、見てれば
> 分かりますけど、ものすごい情報量で、、、
> おまけにすごく『濃いーい!!』(笑)
>
> 私はここのお菓子や煮豆が好きで、時々買っているのですけど、
> その商品の真面目さや美味しさと、このサイトの『濃いーい感じ』が、
> はっきり言って合わないというか(笑)、妙にいいのです!
>
> この微妙な不協和音(笑)は、ひとえにサイト運営者の井上商店
> 三代目さんのキャラクターだと思います。
>
> 最後にお断りしておきますが、『ここの商品はオイシイ!!』です。
>
> 例えば、黒豆じゃないけど、ここの「栗まんじゅう」、
> パンフに書いてあった「他の栗まんじゅうと味比べして負けたと
> 思ったことがない」とのコメントがあまりにおかしくて買ったん
> ですが、ホントでした!
> http://www.kuromame.co.jp/main_shopping_cart/x-tanbakuri-manjuu_kago.htm
>
> あと、期間限定品なんですけど、「黒大豆の枝豆」も涙モノです。
> ああいうのを食べてしまうと、枝豆の概念がガラガラと変わります。
>
> なんと言っても、井上商店の前は、"黒大豆の畑"ですから、
> 黒豆の顔を見ながら出荷してくれている感じですね。
> (会社の所在地が「兵庫県篠山市池上2番地 黒豆農園前」です!)
>
> よろしければ、3代目さんにコンタクトを取ってみてください。


お客様にここまで言っていただけるなんて、凄いことですよね。


この続きは次回(3/24発行頃)とさせていただきます。
お楽しみに。


それから、丹波篠山いのうえ黒豆農園 様のご厚意により、
「読者限定サービス」をことづかっていますので、お知らせします。

カタログ請求、またはネット注文時、『インタビューを読んだ』と書き
加えていただいたお客様は
「黒豆茶ティーバッグサンプル品(2バッグ入)」
をサービスさせていただきます。
(2004/3/31まで)

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┃> 超こだわり黒豆食品満載!!カタログのご請求はコチラ(無料)

http://www.kuromame.co.jp/main_trust/shouhin-katarogu.htm
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ぜひこの機会にご利用ください。

(後略)

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