[170] 祝!楽天市場2005年3月「ショップ・オブ・ザ・マンス」受賞

現役店長に訊く、人気インターネットショップの秘訣
(2005/04/27)
第170回 祝!楽天市場2005年3月「ショップ・オブ・ザ・マンス」受賞
3,945 部
下町の焼酎屋 澤屋総本店 様
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□□  ご挨拶

みなさま、こんにちは。ご購読いただきまして誠にありがとうございます。
初めてのみなさま、数あるメールマガジンの中から選んでくださり、
ありがとうございます。

今回のゲストは、下町の焼酎屋 澤屋総本店 様です。

それでは、一緒に教わりましょう。

■■■
■■  基礎データ

【店名】 下町の焼酎屋 澤屋総本店
【会社名】 (株)澤屋総本店
【住所】 東京都足立区西保木間 3-1-18
【URL】 http://www.rakuten.ne.jp/gold/sawaya/


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■■  特徴、優位性(1)

┌―――――――――――――――――――――――――――――――――
|貴社は、酒類販売の老舗なのですね?
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明治後期、私の祖々父が山梨県で酒を売りはじめたのがそもそものルーツ。
当時は村人達もうらやむほどの繁盛店で、私の祖父「故奥倉慶重」は当時
でも珍しく"車を所有するほどの裕福な家庭"で、「ボンボン」だったと
いう。
しかし、長くは続かず、昭和29年の大恐慌で破産し、一文無しとまさに
天国から地獄へと真っ逆様を経験した。

第二次世界大戦中は、身長制限から武器弾薬の製造工場ではたらき、難を
逃れ戦後早々に上京する。家業であった酒類販売を根本から見つめ直すた
め、台東区の酒問屋へ就職。家族を養うため、サラリーマンの傍ら、現在
の足立区に祖母(奥倉浜子)が中心となり、同時に店も構え繁盛店へと育
てていった。

その後、時代の後押しもあり、店舗の業績は拡大し、祖父も自分の店を
切り盛りするようになる。最盛期は番頭さんをはじめ10人程度を抱え、
町の酒屋「酒のサワヤ」から(株)澤屋総本店へと大きく会社が成長して
いく。

昭和52年、祖父より酒類販売のノウハウを徹底的に指導された叔父
「奥倉勝己」が社長へ就任。すぐさま"時代の先取りを"と「酒屋」から
「コンビニエンス業界」に参入。TCS(東京コンビニエンス)を設立し、
ボランタリーのコンビニチェーンとして、内外の注目を集めた。
現在も目下50店舗程度を束ねる敏腕社長としても活躍の場を広げた。

そして、"東京の下町"で酒類販売を始めて半世紀後の2年ほど前に私を
含めた祖父の孫軍団が酒類業界が激変する中、「あえて本物の酒を売りた
い」との思いから、楽天市場店を平成14年11月にオープンした。

現在、「本格焼酎専門のオンラインショッピング」として、お客様から
圧倒的な支持を得て、楽天市場の月間MVPを受賞するほどの繁盛店へ
成長した。


┌―――――――――――――――――――――――――――――――――
|インターネットショップを始めたきっかけは?
└―――――――――――――――――――――――――――――――――

酒類免許が緩和され、コンビニ、ドラッグストア、スーパーなど、どこで
も買える時代になり、酒類の全般的な知識および専門的な知識がなくとも、
酒類販売ができるようになり、お酒が大変身近に買えるようになった。
しかし、本当のプロの販売店・販売員が少なくなってきている。

そういう酒類業界が激変している中、「あえて本物の酒を売りたい」との
思いから、楽天市場店を平成14年11月にオープンした。

「本当に、安くて旨い良い酒」を"足で探し"自分たちの目で厳選。
お客様が安心して、購入し、楽しく飲酒できるような食文化を提案できる
専門店をめざしている。

 

┌―――――――――――――――――――――――――――――――――
|貴におけるインターネットショップの位置づけ・役割は?
└―――――――――――――――――――――――――――――――――

当店のECショップの位置づけは、「食の情報発信基地」。

特に九州の風土・文化を色濃く反映している「本格焼酎」の蔵元情報・商
品情報には力をいれており、酒器や飲み方にまで踏み込んで情報を惜しみ
なく発信し続けている。

目指すは九州本格焼酎の「ポータルサイト」。
内外に影響力のある"メディア"としての役割を担えるよう、精力的に活
動している。


┌―――――――――――――――――――――――――――――――――
|「正価販売」「標準小売適正価格」という言葉が目立ちますね?
└―――――――――――――――――――――――――――――――――

「正直な商売を!」とは祖父の時代から続く当社の社是でもあります。

また、当店では本当に地元で親しまれている本格焼酎を中心に取り扱って
おり、お客様に安心して、末永く焼酎を楽しんでいただくために、
「標準小売適正価格」でお客様へ提供させていただいております。

取り引きしている商品のその殆どの蔵元と「顔の見える」商売を長きに
渡って、行って来ていることも、この「正直な商売」のお陰と考えており
ます。

ですので、蔵元との信頼関係、さらにはお客様との信頼関係は、どの店に
も負けない!との自負がございます。


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|今の焼酎ブームについて、貴店のスタンス、お考えは?
└―――――――――――――――――――――――――――――――――

形がどうあれ、本格焼酎が、グルメ(アルコール)の中でひとつの地位を
築いたことは、大変喜ばしいことだと思っています。

17世紀に西方から伝来してきた焼酎文化が、400年の歴史をかけ、
日本人の食文化を折り込み、独自のスタイルを確立してきた本格焼酎です。

その文化・歴史的背景を紐解くと、非常に興味深い物語も存在します。
蔵人たちの酒造りに対する真剣な姿勢やその眼差し、そして情熱も痛いく
らい伝わってきます。

「本物の時代」にブームとなっているのは、至極当然という気がしていま
す。

これまで当店では、この時代のニーズを先取りすべく、九州各地の蔵元を
訪問してきました。その訪問数は70を超え、有名・無名に限らず、
"自分たちの目"で「本物の酒」を厳選し、お客様に適正価格にて提供
し続けてきております。

「本物」は、どんな時代でもブームに左右されないと、考えております。

気ぜわしいこの世の中において、スローフードの典型とも本格焼酎。
ひとつひとつ丹念に原料を仕込み、ゆっくりと時間をかけてじっくりと
造るさけは、現代社会にはある意味非常にフィットしています。


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|どういった基準で品揃えしている?
└―――――――――――――――――――――――――――――――――

当店では本当に地元で親しまれている本格焼酎を中心に取り扱っており、
お客様に安心して、末永く焼酎を楽しんでいただくために、
「標準小売適正価格」にてお客様へご提供できるものだけを品揃えし、
販売させていただいております。

 

┌―――――――――――――――――――――――――――――――――
|インターネット上で、貴店でしか購入できない焼酎もある?
└―――――――――――――――――――――――――――――――――

全国でも当店だけしか販売していない商品は2つございます。

1.東酒造 芋焼酎 元魔王杜氏"前村氏"が醸すKOKO 12度 500ml
  http://www.rakuten.co.jp/sawaya/562747/

 "業界初(3年前の当時)"のペットボトル芋焼酎です!
 前村杜氏の遊び心で醸した逸品です。

 すでに12度まで和水してありますので、ペットボトルごとそのまま冷や
 して(お湯にいれて燗して)飲める、エライ手軽ないも焼酎です!
 味のほうは、12度まで和水していても芋の味はしっかりとマイルドで
 ほんのり甘さのある、意外と本格的な芋焼酎なんです。

 商品名の由来ですが、二つ!
 (1) 芋本来の味わいがしっかりとでる和水レベルが12度ということで、
  "ここ"まで割れるという意味。
 (2) 今宵は"ここ"までという、2日酔いをしないよう、限度をもって
  という意味。

 とにかくお手頃価格でもあり、今年に入って毎月1000本以上売れる
 人気商品となりました。是非一度貴方もトライ!!


2.東酒造 純米焼酎 さかずき 33度 720ml
  http://www.rakuten.co.jp/sawaya/617842/

 【巨匠 前村貞夫杜氏監修 克 三部作完結編!】

 東酒造から、このたび純米焼酎造りのために清酒の仕込みから始めた
 究極の純米焼酎として、「克 純米焼酎」が新発売となりました。

 販売後、"幻のレアもの焼酎"として一世を風靡した「克 芋焼酎」の
 ブランド力もあり、兄弟銘柄として"完売店続出"となっています。
 (当店では残念ながら「克」シリーズの取り扱いがありません。)

 その「克 純米焼酎」の原酒が、今回ご紹介する原酒「さかずき」なん
 です。
 前村貞夫杜氏の愛弟子大迫杜氏が醸し、前村氏が監修した芋焼酎「克」
 の米焼酎バージョンとなります。

 本格的に三段仕込みで発酵し、減圧蒸留した本格米焼酎です。
 地酒造りで永年鍛えられた匠の技が生きる前村・大迫両杜氏が手間と
 時間をかけて造ったこだわりの作品です。

 【新発売!純米焼酎「さかずき」とは。。。】

 まろやかでコクのある米焼酎。33度とは思えないくらい、やさしく
 米の旨味が凝縮された逸品。東酒造で永年育ててきた黄麹で醸造され、
 最大限に米のまろやかさと香りを引き出した蔵元こだわりの"本格派"
 米焼酎なんです。上質な米の味わいを満喫しながら、ふくよかな
 米の薫りを堪能できます。しっとりとしたうるおいのある後味に
 質の高さを感じる逸品です。

 【芋焼酎ではなく、米焼酎!】

 鹿児島といえば「芋焼酎」ですが、鹿児島の焼酎は本来「米」で始まり
 ました。東酒造はおいしい米焼酎を造るため、大変扱いが難しいとされ
 る黄麹で造る米の香り(吟醸香)と米のうまさを表現したいと思い、
 このたび、地酒造りの手法で「米焼酎」を造りました。

 【月間300本限定醸造、かつ当店独占販売!】

 毎月生産本数が300本とごく僅か。
 "超"数量限定商品のため、希少性も高い本格焼酎です。

 

┌―――――――――――――――――――――――――――――――――
|最近の売れ筋商品、おすすめ商品、目玉商品は?
└―――――――――――――――――――――――――――――――――

●最近の売れ筋商品

なんと言っても芋焼酎ほかありません。
今や沢山の銘柄が世に登場しておりますが、やはり地元鹿児島で人気の
高い焼酎が、このところ全国的にも絶大なる支持を集めてきていることを
実感しています。


●オススメ商品・目玉商品

全国でも当店だけしか販売していない商品でご紹介した2つです。

1.東酒造 芋焼酎 元魔王杜氏"前村氏"が醸すKOKO 12度 500ml
  http://www.rakuten.co.jp/sawaya/562747/

2.東酒造 純米焼酎 さかずき 33度 720ml
  http://www.rakuten.co.jp/sawaya/617842/


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|楽天市場で、2005年3月の「ショップ・オブ・ザ・マンス」に選ばれた
|そうですね?
└―――――――――――――――――――――――――――――――――

ついにいただきました。初の栄冠です。当店(当社)の歴史的転換点とも
なりそうです。
スタッフ全員、大変な喜びですが、かく言う店長の私が一番喜んでいます。

それもそのはず、インターネットショップを楽天に出店したのが、
平成14年11月。忘れもしない月商10万からのしょぼいスタートでし
た。

その後、本格焼酎ブームという大きなフォローの風があり、売り上げも
徐々に拡大していきますが、仕入れの問題(商品供給の大きな障害)、
人材不足、ネット通販という新業態の戸惑いなどなど、この2年4ヶ月は
苦難の連続でした。眠れない日々も続きました。。。

しかし、当店の本格焼酎に対する情熱が、取引先・メーカー(蔵元)は
もちろんのこと、当店のお客様にまでしっかりと浸透したことで、すべて
の問題を乗り越えることができ、それが現在の大きな顧客基盤を得るとこ
ろまで来られたのだと思っています。


これからは、より一層、本格焼酎をよりディープに掘り下げ、当店独自の
視点で販売していくのはもちろん、オリジナルの商品造りは積極的に進め
ます。

お客様の充実した"焼酎ライフ"をサポートするために、当店ではお客様
が安心して任せていただける、また楽しんでいただけるような店造りを
心がけていきたいと思っています。

そうです。今ある立場も、先祖のおかげ、皆様のおかげです。感謝感謝!!

□□□
□□  編集「中」記

下町の焼酎屋 澤屋総本店 様、ありがとうございました。

さすが、楽天市場2005年3月の「ショップ・オブ・ザ・マンス」受賞
ショップ。
背景や、商品へのこだわりが、ドンドン伝わって来ました。

この続きは次回(5/4頃発行)とさせていただきます。
お楽しみに。


それから、下町の焼酎屋 澤屋総本店 様のご厚意により、
「読者限定サービス」をことづかっていますので、お知らせします。

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ご購入時、『インタビューを読んだ』と備考欄に書いていただければ、
決済処理で、消費税相当分の5%をお引きさせていただきます。
(2005/5/31まで)

この機会にどうぞ当店をご利用下さいませ。お待ちしております!!
http://www.rakuten.ne.jp/gold/sawaya/
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みなさま、ぜひご利用くださいませ。

(後略)

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