現役店長に訊く、人気インターネットショップの秘訣
(2005/08/31)
第187回 充実したコンテンツは、SEOにも販促にも効果アリ
3,889 部
おしゃべリボン 様
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□□ ご挨拶
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みなさま、こんにちは。ご購読いただきまして誠にありがとうございます。
初めてのみなさま、数あるメールマガジンの中から選んでくださり、誠に
ありがとうございます。
今回のゲストは、おしゃべリボン 様です。
それでは、一緒に教わりましょう。
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■■ 基礎データ
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【店名】 おしゃべリボン
オーダーリボン・ドットコム
【会社名】 矢地繊維工業株式会社 東京営業所
【住所】 東京都中央区東日本橋2丁目14-1
【URL】 http://www.oshaberibbon.com/ おしゃべリボン
http://www.order-ribbon.com/ オーダーリボン・ドットコム
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■■ 特徴、優位性
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|貴社が、ネットショップ「おしゃべリボン」を始めたのはいつ?
|きっかけは?
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サイトの立ち上げは2000年9月です。
当社、矢地繊維工業はリボンのメーカーですので、通常は問屋さんやプラ
ニング会社さん経由で無地リボンの販売や、デパート、量販店、ブランド
店などのオリジナルプリントリボン(シルク印刷)を製作販売しておりま
す。
新商品開発のためにもエンドユーザーからの生の声が聞きたかったのです
が、それまではエンドユーザーとの接点がなかった。それでネットショッ
プをオープンしてみたら?というアイディアが出てきました。
そしてもうひとつの目的は、「リボン」というアイテムに対する意識を広
げたかった。
ラッピングの単なる飾りとしてだけでなく、もっと楽しく、普段から気軽
に使ってもらえる方法を提案したい。そこで、本業の無地リボンを売るの
ではなく、リボンに文字やイラスト、ロゴなどを自由にかつ簡単に印字し
た簡易プリントリボンをオーダーメイドで売ることにしました。
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|ネットショップ「おしゃべリボン」の主な商品は? 主な顧客層は?
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「おしゃべリボン」とは、オンデマンド方式による簡易プリントリボンの
ことです。
すべてオーダーメイドで 3m 1,300円(消費税・送料・振込手数料込み)
からご注文いただけます。
「お好きな文字やロゴを入れてあなただけのオリジナルリボンを作りませ
んか?」というのがキャッチフレーズです。
商品はこれ一つ。あとはお客様が何をプリントして何に使うかによって、
用途は無限大です(笑)
メインの顧客は圧倒的に20~30代の女性。手作りや手芸を趣味にしている
個人の方々が多いです。というのは、リボンをラッピンググッズとしてだ
けでなく、ネームタグやピスネームとしても使ってみては?というこちら
の提案が受けて、こういった方々の口コミが予想外に広がったからです。
それに今は個人でネットショップを開いている方も多いので、お店のよう
なオリジナルリボンでラッピングができるという点も受けています。
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|ネットショップ「オーダーリボン・ドットコム」を始めたのはいつ?
|きっかけは? 「おしゃべリボン」との違いは?
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姉妹サイト「オーダーリボン・ドットコム」は今年の5月にオープンしま
した。
「オーダーリボン・ドットコム」で扱うのは、業務用シルク印刷によるプ
リントリボンです。
こちらは最小ロット 30m 17,500円(送料・代引手数料無料)からご注文を
受けております。
オープンのきっかけは、「おしゃべリボン」のお客様には雑貨屋さん、
お菓子・ケーキ屋さん、お花屋さんなど、小売店を経営されている方々も
多く、そういう方々から「簡易プリントではなく、シルク印刷のリボンを
小ロットでできないか?」というご要望が多くなってきたからです。
というのは、シルク印刷のリボンは大抵最小ロット1,000mくらいからでな
いとどこも受けてくれないので、大手でないと作りたくでもなかなか作れ
なかったというのが実情だったと思います。
そこで当社では最小ロット30mという業界的には破格のロットで売り出すこ
とを決めました。それで今では小さな小売店さんでもバレンタインデーや
クリスマスの時だけでもオリジナルリボンでそれらしく!というご要望に
もお応えできます。
「おしゃべリボン」との違いは、上で言いましたようにプリントのクオリ
ティが違うことと、リボンの色や生地をより多くの中から選べることが
大きな違いです。
まだオープンして間もないのですが、こんなに小ロットでシルク印刷の
オリジナルリボンが作れる所があったとは!と好評をいただいております。
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|実店舗もある?
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メーカー直販なので、実店舗はございません。
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|他のリボンやラッピング関係のネットショップと、どのような差別化・
|独自化を図っておられますか? どういった点が、勝っていますか?
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他店で売っている無地リボンではなく、あくまでもオーダーメイドのプリ
ントリボンに絞っているのが特徴であり、差別化につながっていると思い
ます。
それと価格と納期対応については、本当にお客様からお褒めの言葉をいた
だいていおります。
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■■ プロモーション1
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|メルマガ「リボンNEWS」の主な内容は? 両方のショップ共通の訳は?
|発行頻度は? 発行部数は?
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主な内容は、
1)ショップからの重要なお知らせ
2)「お客様ギャラリー」(顧客の活用例を紹介しています)の追加報告
3)「リンク」いただいたサイト様のご紹介
4)「ラッピング講座」の更新のお知らせ
5)スタッフの雑談
などが定期コンテンツです。
発行頻度は月1回。発行部数は15,000部強。
2つのショップ共通にしているのは、「おしゃべリボン」のお客様が
「オーダーリボン・ドットコム」の見込み客でもあるからです。
簡易プリントで飽き足らなくなったら本格的なシルク印刷でのプリントリ
ボンをご注文いただけるよう、両サイトの情報を同時に発信したいのです。
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|「ラッピングコーディネーター五味栄里によるラッピング講座とエッセイ」
|は、すごいボリュームですね。
|このコンテンツについて、お客様の反応は?
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5年前のサイトオープンの時から毎月かかさずに更新しているので、かな
りのボリュームになってきましたね。メールマガジンで更新のお知らせを
すると必ずアクセスして読んでくれる方が多いので、気に入ってもらって
いるコンテンツであろうとは思っています。
元々リボンを買っていただいたお客様へのアフターフォロー用のコンテン
ツだったのですが、今では新規顧客を誘導してくれるコンテンツになって
います。
なぜなら、「リボン」という単語より「ラッピング」とか「リボンの結び
方」というキーワードで何かを探されている方の方が圧倒的に多かったの
です。
元々リボンなど買う気はなく、ただラッピング方法を知りたかっただけな
のに、当店にたどり着いてしまって、思わず買ってしまったというような
お客様も多いようです。
また、お役立ちサイトとして他サイトからリンクされやすいのもこのコン
テンツのおかげと思っています。
意図したわけではなかっただけに、SEOに役立つことになって嬉しい誤算
でした。
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□□ 編集「中」記
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おしゃべリボン 様、ありがとうございました。
> 元々リボンなど買う気はなく、ただラッピング方法を知りたかっただけな
> のに、当店にたどり着いてしまって、思わず買ってしまったというような
> お客様も多いようです。
> また、お役立ちサイトとして他サイトからリンクされやすいのもこのコン
> テンツのおかげと思っています。
一言で言うと「キラーコンテンツの重要性を如実に示す好例」なのですが、
それを、「5年前のサイトオープンの時から毎月かかさずに更新」して来
たということが、そのご苦労がわかるだけに、感嘆しました。
この続きは次回(9/7頃発行)とさせていただきます。
お楽しみに。
(後略)