[338] 味噌・醤油・そして一歩だけはみ出た物

現役店長に訊く、人気インターネットショップの秘訣
(2009/09/30)
第337回 味噌・醤油・そして一歩だけはみ出た物
2,436 部
味噌醤油の老舗 山田屋 様
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□□  ご挨拶

こんにちは!
いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。
初めてのみなさま、数あるメールマガジンの中から選んでくださり、
ありがとうございます。

本メールマガジンは、バックナンバーも公開しておりますので、ぜひ
ご覧ください。
https://ten.surv.co.jp/

今回のゲストは、前回に引き続き、味噌醤油の老舗 山田屋 様です。
それでは、一緒に教わりましょう。

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■■  基礎データ

 【店名】 味噌醤油の老舗 山田屋
 【住所】 新潟県新潟市北区葛塚3119
【URL】 http://www.e-misoya.com/

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■■  特徴、優位性(2)

┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|貴社の、味噌の特徴は?
└――――――――――――――――――――――――――――――――

新潟の自慢できるものって?米、酒、新潟美人!はよく聞くけれど、
新潟に味噌ありきとは、なかなか出てこない。

うん~、なぜだろう。

こんなにおいしい味噌は日本全国、世界中探したって、そう簡単に
見つからないのに・・・。

新潟においしい味噌ができるのは当然です。
新潟は、日本一の米の生産県であり、おいしいお米ができる県なの
です。
昔から、田んぼの脇の畔には大豆が植えられて、糖質とたんぱく質の
バランスを考えたわけではなかったのでしょうが、栄養的にも補充
しあう産物が身近にあったわけです。

新潟の味噌って何からできているかご存知ですか?
大豆・米・塩・水。

主原料となる大豆も米も昔から身近にあったわけですから、おいしい
味噌ができる努力は長年にわたってしてきました。
山田屋は、原料にこだわり、技を磨き、伝承しております。


┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|新潟県内の他の、味噌との違いは?
└――――――――――――――――――――――――――――――――

山田屋の味噌は、一口で言ったら頑固ってことでしょうか。

私は、新潟の味噌が新潟自慢の筆頭に来てもよいと思っています。
中でも山田屋は、先代が新潟県の技術を発展させた裏方に徹した技術屋
でしたから、全国トップレベル(全国味噌鑑評会でTOP独占です)の
新潟県の技術の粋をもっています。

そして、早くから関東圏に進出したことで消費者のニーズを一早く
キャッチ。

今までに、

「発芽玄米味噌」
 (これは発芽玄米を糀にする難しい技術を要しました。発芽玄米を
  入れた味噌はあっても、発芽玄米の硬いセルロースをもつ玄米を
  糀にしたのは山田屋だけです。)

「紅糀味噌」(紅糀菌が身体によいということ・・・)

「コシヒカリ糀みそ」(地域ブランドの味噌の先駆者でした。)

など。

技術屋だった先代は、「おいしい味噌は、おいしい原料から!」と
新潟米コシヒカリを贅沢にも原料に使った地域ブランド味噌の一号と
して「豪農」を生みました。

現在は、コシヒカリ糀みそ「豪農」が、山田屋の主力商品として
20年以上ご愛顧頂いています。
http://www.e-misoya.com/SHOP/M11-21.html


┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|醤油は?
└――――――――――――――――――――――――――――――――

醤油については、気にせずに毎日使うものだから、選ぶ時にこそ考え
てほしいのです。

昔ながらの醤油を頑なに守り続けてきた造り手サイドの考えがあり、
スーパーの目玉になりやすい商材だという現実が、醤油を選ぶことから
遠ざけたのかも知れません。

科学技術の発達した今だからこそできる商品があってもいい。
昔ながらの本醸造醤油から出発して、山田屋は新しい今の時代にマッチ
した「おしょうゆ」を提案します。

Table syoyu として塩分ひかえめの「華」
http://www.e-misoya.com/SHOP/S21-11.html

Cooking syoyu としてだししょうゆ「料理人」
http://www.e-misoya.com/SHOP/S22-21.html


┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|Table syoyu とは?
└――――――――――――――――――――――――――――――――

テーブルで使う醤油だったら、Table syoyu として、塩分ひかえめの
「華」でしょ!と。

テーブルにおいてある醤油注し。中の醤油は、つけたり、かけたり
する素材を引き立てますか?
「おいしい○○だ!」と味わわせてくれますか?
あなたにとって醤油とは、ただ単に、醤油味の「しょっぱさをつける」
ものにとどまっていませんか?!

たかが醤油、されど醤油。ならば醤油。とばかりに、ニュータイプの
おしょうゆを提案しています。
素材の味を引き立たせる、現代のおしょうゆです。
http://www.e-misoya.com/SHOP/S21-11.html


醤油屋として「○ぽん」が、かつおに、秋刀魚に、鍋に・・・とCMで
幅をきかせている事に焦りを感じます。
醤油屋だったら、もっとしっかりしろよ!!と自分を含めて・・・。

実際、いいとこ突いてますし、塩分が低い方がおいしいです。
だから、素材をおいしくする、引き立てるおしょうゆ・・・それが
「華」なのですよ!
「○ぽん」よりずっと早く、商品として開発されていたのです。
宣伝不足でしょうか・・・。


┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|Cooking syoyu とは?
└――――――――――――――――――――――――――――――――

忙しい!現代にあって、時間のかかる(時間をかけてという意味では
なく、既製品ではなく)料理を、手軽に、おいしく作ってほしい!と
願っています。
醤油革命なのです!

「煮物がいまひとつ・・・」
「お袋の味は、どこかのお店で食べるもの、お母さんが作るもの」
なんて匙を投げる前に、お母さんにも負けないくらい、おいしい煮物
が作れるとしたら、それもお手軽に!

そんな思いでお届けしているのが Cooking syoyu だししょうゆ「
料理人」です。
http://www.e-misoya.com/SHOP/S22-21.html

材料が煮えたら、いつものお醤油くらい廻し入れて、ちょっと煮含め
たら、それでOK!!
おいしい煮物ができちゃいます(*^^*)


お料理のアイデアは提案させていただいています。

・レシピ集
http://www.e-misoya.com/hpgen/HPB/entries/5.html

・女将のTablog
http://e-misoya.seesaa.net/


┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|味噌漬などの加工食品も、貴社で作っている?
|他の、味噌漬の違いは?
└――――――――――――――――――――――――――――――――

うちは基本的に、味噌・醤油屋。
味噌を、醤油を、醸造の工程でできる糀を、使ってできる加工食品を
作っています。

味噌漬は、製品として出て行けない味噌がもったいなくって、それ
から始まりました。
今で言う、「訳あり商品」みたいでしょうか・・・。

味噌って、桶の場所によって均一な出来ではありません。
気温の変化で熟成度合いも変わってきますから、桶の深部と外部に
近いところでは、温度の伝わり方に大きな変化があるのです。

商品としては適さない味噌を捨てるに忍びなく、味噌漬の下付けに
使ったのが始まりです。
野菜からの多くの水分で、味噌を何度も漬け替えなければなりません
から、味噌屋の味噌漬だから、本当の意味の「味噌漬」が作れている
のです。(最近は、色付けのしょうゆ漬けが大半なんです。)

昔、田舎のおばあちゃんが作ってくれた味噌漬の味わいと思ってくだ
さい。
あったかいごはんに薄~~くスライスしたら、たまりません!!
味噌が じわ~~~っと しみて出てくるような本物の味噌漬ですよ!

料理好きの母(先代四代目の妻)が、お得意様に新潟の鮭の味噌漬け
を差し上げたり、いくらの醤油漬を作ったり、色々と味噌・醤油を
使ったおいしいものを折々に差し上げていたのです。

それを、いつの間にか譲ってもらえないかという声が多くなり、少し
ずつ商品化していったのが、味噌醤油以外の加工食品だったのです。

だから山田屋の加工食品は、味噌・醤油から一歩だけはみ出た物に
こだわっています。


┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|最近の売れ筋商品、おすすめ商品、目玉商品は?
└――――――――――――――――――――――――――――――――

最近の売れ筋商品は、なんたって、「華」のりピートです。
http://www.e-misoya.com/SHOP/SG20-26.html

お中元もうれしい悲鳴でした。
一度召し上がった方が、目から鱗って感じだそうです。

先般、横浜からの7人ツアーのお嬢さんたちが、新潟で食べたお醤油
がおいしかったからと、お店によっておみやげにたくさん買っていっ
てくださいました。
http://www.e-misoya.com/SHOP/S21-11.html


おすすめ商品は、「BRUTUS」(9月1日発売号)で紹介していただいた
「地豚の味噌漬」です。
http://www.e-misoya.com/SHOP/B35-21.html

全国の中から選ばれた豚の味噌漬12商品に加えていただきました。
(審査員は、松任谷正隆さん、秋元康さん、酒井順子さん、
佐藤可士和さん)
評:風味豊かな味噌ともっちり柔らかな新潟の地豚のロース肉。
  味噌の老舗が作った逸品。新潟産の大豆エンレイを使った新潟米
  仕込味噌「延齢」を使用。


目玉商品は、折々に、企画しますので・・・。

□□□
□□  編集「中」記

味噌醤油の老舗 山田屋 様、ありがとうございました。


> 私は、新潟の味噌が新潟自慢の筆頭に来てもよいと思っています。
> 中でも山田屋は、先代が新潟県の技術を発展させた裏方に徹した技術屋
> でしたから、全国トップレベル(全国味噌鑑評会でTOP独占です)の
> 新潟県の技術の粋をもっています。

> 料理好きの母(先代四代目の妻)が、お得意様に新潟の鮭の味噌漬け
> を差し上げたり、いくらの醤油漬を作ったり、色々と味噌・醤油を
> 使ったおいしいものを折々に差し上げていたのです。


老舗メーカーにここまで気持ちよく断言されると、ぜひとも試食して
みたくなりますね!

そういった気持ちの受け皿として、ちゃんと2種類のお試しセットも
揃っているようです。

この続きは、次回(10/7頃発行)とさせていただきます。
お楽しみに!


それから、味噌醤油の老舗 山田屋 様のご厚意により、
「読者限定サービス」をことづかっていますので、お知らせします。

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ネット注文時、『インタビューを読んだ』と書き加えていただいた
お客様には、「醤油少々 塩分ひかえめしょうゆ『華』 小瓶 」
http://www.e-misoya.com/SHOP/S21-11.html
をサービスさせていただきます。(2009/10/31まで)

ただし、「おためしセット」「みそ味見セット」のお客様は、除かせ
ていただきます。
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みなさま、この機会に、ぜひご利用くださいませ。

(後略)

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